ホーム > NEWS > NEWS_日本語 > お知らせ > 2025年4月理事長のご挨拶

2025年4月理事長のご挨拶

ぷらっと歩き回っています

いつも医療法人ロコメディカル江口病院をご利用いただき誠にありがとうございます。

今年の1月からは職員有志に協力いただき、朝の8時から朝礼が始まる直前の8時25分まで病院の職員通用口に交代交代で1〜2名が立って、出勤してくる仲間を「おはようございます」と朝の挨拶をする「ロコメディカル挨拶運動」を行っています。わたくしも出張以外は8時には職員通用口に立って、一緒に挨拶運動に加わります。約200名の職員数ですから、夜勤などを除くとざっくり25分で150名と挨拶することになり、1分間に6名、つまり10秒にひとりのペースで「おはようございます」を言います。
初めの頃はお互いが照れ臭い感じもしましたが、慣れてくると、とても気持ちがいいものです。学校の校長先生や風紀の先生などもよくこのような挨拶をされていることを耳にすることがありますが、あの行為は好きになっておられると思います。
通勤してくる職員の様子も当然ながらそれぞれ十人十色ですし、個々人の様子も日々、同じであることがほとんどですが、極たまに異なっていることもなんとなく感じていることもあります。職員に院内に入ってもらうために、わたくしがパスカードを使って通用口の施錠を解除し、扉を開ける姿を見るなり、いきなり小走りになってしまう職員も少なくなくて、かえって申し訳なく思うこともあります。またわたくしと少しでも雑談ができるので、率先垂範して一緒に挨拶運動に参加してくれる職員もいたり、また「朝の日常の忙しさの前に」と敷地内の草むしりをしてくれている仲間の姿を見て「すごいな、ありがたいな」と感動したり。また挨拶をしていると、その日、また同じ職員とすれ違った際に「よっ!」と再会した時のような嬉しさも感じて、一応、医者であるわたくしが申し上げるのもどうかと思いますが「挨拶運動」は、その日、ずっといいホルモンを出してくれるきっかけになっているような気がします。
禍福は糾える縄の如しの日々だからこそ「おはようございます!」と紋切りの朝の挨拶ではありますが、これはずっと続けさせてください。

また時間を見つけては、ぷらっと病院の中や外を回ることも積極的にしています。会議などでどこかに集まってお互いを知るよりも、それぞれの職員の強みである職種として活躍する部署での「患者さまにご対応する様子」や「働く様子」を拝見したいと思っているからです。目的をもって回るというより、ぷらっと歩き回って、まずは草食動物のように広い広い視野で各職場を見回っています。院内はもちろんそれぞれの階にあるロコガーデンの花々や果実、野菜の成長の様子も、そして院外もぐるっと敷地内を回って歩いてみていますし、敷地の周りの美しい田んぼで緑に輝く麦畑や黄金に輝く稲穂を風の音を聴きながら眺めたり、屋上施設の外部点検も兼ねて4階に相当する屋上に上がって、病院の周囲の美しい田畑の様子や近くの製紙工場の煙突から上がる煙がどちらに流れているかで風向きを見てみたり、遠くに聳える天山の様子、空高くを飛ぶ飛行機と飛行機雲を「どこに向かっている飛行機なのかな、お客さまはどのような気持ちで移動しておられるのだろう」と思いながら眺めることもあります。
見回りの際には、患者さまやご利用者さま、ご家族さまともお会いしてお話することやお声を掛けていただくこともありますし、少しの時間ではありますが職員と話して、働く姿に「かっこいいな」と感動することもありますし、話しかけたいと思っても話しかけるタイミングを逸してしまって「しまった、声を掛けてあげないといけなかった」と反省することもありますし、一方では、余程、忙しいのでしょう、はたまた鬱陶しいのか職員の視界に入れてもらえないこともあり「余裕をもって働ける職場にしなきゃいけないな」と色々なことを考えるきっかけになることも少なくはありません。でもそれが真の医療法人ロコメディカルの姿ですし、その最高責任者は自分であると思って、地味にぷらっと歩いて回ることも晴れの日も雨の日もずっと続けたいと思っています。

医療法人ロコメディカルにおける全従業員の行動規範を指し示すものとして「ロコメディカルフィロソフィ」という冊子がありますが、その中には「常に明るく前向きに」というフィロソフィがありますが、そのフィロソフィを呟きながら、朝の挨拶運動もぷらっと歩き回ることも続けたいと思っています。

今後ともご指導、ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。

 

2025年4月 理事長 江口ゆういちろう
IMG_6419_w4000_202504.jpg
病院の屋上からのパノラマ写真(南西〜北西方向)
お知らせ | 2025年04月30日 | admin
MENU